ConoHa VPS 1GB + Cloudflare で WordPress を爆速立ち上げした全手順【2026年5月】

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出典: 写真AC

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ConoHa WINGを契約しかけて、寸前で止めた。VPSにした。

結果、月¥710でWordPressブログが立ち上がった。XserverやWINGの「楽さ」も分かる。でもエンジニアならVPSで全部自分で組んだ方が、3倍楽しいし、3倍応用が効く。家族には呆れられるけど。

本記事は2026年5月17日、半日でゼロから立ち上げた当サイトの全コマンドと判断理由の記録。コピペで再現できます。

立ち上げに使ったもの

  • VPS: ConoHa VPS 1GB(月¥579)
  • OS: Ubuntu 24.04 LTS
  • Webサーバー: nginx 1.24
  • PHP: 8.3-FPM(OPcache有効)
  • DB: MariaDB 10.11
  • キャッシュ: Redis
  • SSL/CDN: Cloudflare(無料 + Origin CA証明書)
  • テーマ: Cocoon(無料)
  • ドメイン: Cloudflare Registrar($9.77/年)

月額ランニングコスト: 約¥710(VPS¥579 + ドメイン年¥1,500の月割¥130)

なぜWINGじゃなくVPSなのか

ブログ記事の99%は「初心者にはWINGおすすめ」って書いてあります。でも、ちょっと待って。

VPS選んだ理由は4つ:

  1. root権限ですべてカスタマイズできる
  2. WordPressと一緒にBot・n8n・Stable Diffusion APIも同居可能
  3. 同等スペックでWINGより¥100程度安い
  4. cronでAI記事自動投稿スクリプトを走らせる予定がある

逆にサーバー管理を一切やりたくない人にはWINGが正解。あなたがどっちかは自分が一番知ってます。

Step 1: VPS契約とSSH鍵の準備

ConoHaの管理画面から1GBプランを契約。OS選択でUbuntu 24.04を選びます。SSH接続用の鍵ペアはConoHa側で生成し、秘密鍵をMacにダウンロード。

Macで鍵の権限を設定:

chmod 600 ~/Desktop/your-conoha-key.pem
ssh -i ~/Desktop/your-conoha-key.pem root@<VPSのIP>

初回接続時のハマりどころとして、ConoHaは「接続許可ポート」がデフォルトでSSHのみになっており、HTTP(80)・HTTPS(443)を別途許可する必要があります。管理画面の「ネットワーク情報」→「セキュリティグループ」で「IPv4v6-Web」を追加して保存。これを忘れるとブラウザから永遠に繋がりません。

Step 2: LEMP環境の構築(nginx + MariaDB + PHP 8.3)

Ubuntu 24.04には標準でPHP 8.3が入っているので、別途PPAは不要です。一括インストール:

apt update && apt upgrade -y
apt install -y nginx mariadb-server php8.3-fpm \
  php8.3-mysql php8.3-curl php8.3-gd php8.3-mbstring \
  php8.3-xml php8.3-zip php8.3-intl php8.3-bcmath \
  php8.3-imagick php8.3-redis redis-server \
  unzip wget curl ufw certbot python3-certbot-nginx

1GB環境ではswapを必ず追加します。これを忘れると、プラグイン操作中にOOM(メモリ不足)で落ちます:

fallocate -l 2G /swapfile
chmod 600 /swapfile
mkswap /swapfile
swapon /swapfile
echo '/swapfile none swap sw 0 0' >> /etc/fstab

ConoHa側で既にswapが設定されているケースもあるので、free -hで確認してから判断してください。

Step 3: PHP-FPMを1GB向けに最適化

デフォルトのPHP-FPM設定はメモリを潤沢に使う前提なので、1GB環境ではpm = ondemandに変更します:

; /etc/php/8.3/fpm/pool.d/www.conf
pm = ondemand
pm.max_children = 8
pm.process_idle_timeout = 10s
pm.max_requests = 500

OPcacheも必ず有効化。これでWordPressの表示速度が体感2〜3倍になります:

; /etc/php/8.3/fpm/conf.d/10-opcache.ini
opcache.enable=1
opcache.memory_consumption=128
opcache.max_accelerated_files=10000
opcache.revalidate_freq=2

Step 4: CloudflareでドメインとSSL証明書を準備

当サイトのドメインはCloudflare Registrarで取得しました。なぜCloudflareか:

  • 原価販売($9.77/年): 中間マージンなし、業界最安レベル
  • 更新時の値上げなし: お名前.comなどは初年度は安いが更新時に1,500〜3,000円になる
  • WHOIS匿名化無料: 他社は年間¥1,000程度
  • CDN・WAF・DNS・メール転送が同じ管理画面で完結

SSL/TLSモードは「Full (Strict)」一択。これにはVPS側にも有効な証明書が必要なので、CloudflareのOrigin CA証明書(15年有効・無料)を発行して使います。

手順:

  1. Cloudflare → SSL/TLS → Origin Server → Create Certificate
  2. RSA 2048、有効期限15年、ホスト名は*.example.comexample.com(自分のドメイン)
  3. 表示された証明書と秘密鍵を/etc/ssl/cloudflare/に保存
  4. nginx設定でssl_certificatessl_certificate_keyを指定

Let’s Encryptと比較して、Origin CAの利点は15年有効で自動更新の手間がないこと。Cloudflareがプロキシとして間に立つので、訪問者から見える証明書(visitor→CF)はCloudflareが自動発行するLet’s Encryptのものです。

Step 5: WordPress本体のセットアップ

日本語版を直接ダウンロード:

cd /tmp
wget https://ja.wordpress.org/latest-ja.tar.gz
tar -xzf latest-ja.tar.gz
mv wordpress /var/www/your-site
chown -R www-data:www-data /var/www/your-site

MariaDBでデータベースとユーザーを作成し、wp-config.phpに接続情報を書き込みます。SALT(認証ユニーク値)はWordPress公式APIから取得して差し替え:

curl -s https://api.wordpress.org/secret-key/1.1/salt/

これをwp-config.phpのSALT定義部分にコピペします。

Step 6: WP-CLIで設定を一気にやる

ここからが個人的に最高に効率が良かった部分です。WP-CLIを入れると、WordPressの初期設定を全部コマンドで完結できます。管理画面でポチポチやる必要が一切ない。

curl -sO https://raw.githubusercontent.com/wp-cli/builds/gh-pages/phar/wp-cli.phar
chmod +x wp-cli.phar
mv wp-cli.phar /usr/local/bin/wp

以下のような設定が全部1コマンドで終わります:

# パーマリンク設定(SEO重要)
sudo -u www-data wp rewrite structure "/%category%/%postname%/" --hard

# タイムゾーンと日付フォーマット
sudo -u www-data wp option update timezone_string "Asia/Tokyo"
sudo -u www-data wp option update date_format "Y年n月j日"

# サンプル投稿削除
sudo -u www-data wp post delete 1 2 --force

# プラグイン一括インストール
sudo -u www-data wp plugin install \
  seo-simple-pack xml-sitemap-feed contact-form-7 \
  ewww-image-optimizer wp-multibyte-patch google-site-kit \
  --activate

カテゴリ作成・固定ページ作成・メニュー設定もすべてWP-CLIで完了。管理画面を開いたのは「Site Kitの初期設定」のためだけでした。

1GB VPSでの注意点と工夫

1GB環境では以下を守らないとすぐにメモリ不足に陥ります:

  • Dockerは入れない: Docker daemonだけで100MB食う
  • KUSANAGIは選択肢: ただしRocky Linux 9前提。Ubuntu使いたいならネイティブLEMPの方が柔軟
  • プラグインは6〜8個に絞る: 入れすぎると即重くなる
  • Cloudflareキャッシュをフル活用: オリジン(VPS)への通信量を激減させる
  • 画像はWebP変換+EWWW Image Optimizer

運用コストの内訳(月)

項目 月額
ConoHa VPS 1GB ¥579
ドメイン(年¥1,500の月割) ¥130
Cloudflare(Free Plan) ¥0
WordPress + Cocoon ¥0
合計 約¥710/月

これより安く運用したい場合はサーバーレス(Cloudflare Workers + 静的サイトジェネレーター)も選択肢ですが、WordPressのエコシステム(プラグイン・テーマ・AdSense・アフィリエイト連携)を失うトレードオフがあります。

同じ作業を月100回やる人へ(エンジニア向け補足)

VPSセットアップを定型化したい場合は、ここまでの全コマンドをAnsibleプレイブックかTerraformスクリプトにまとめておくと、次回からは10分で同じ環境が立ちます。Claude Code経由でssh操作を全部記録しておけば、そのままドキュメント+再現スクリプトになります。

本格的な自動化ならAWS LightsailやVultrのテンプレ機能、またはCloud Runでフルマネージドにする道もあります。WordPressに固執しないなら、Cloudflare EmDash(2026年4月リリース)のようなサーバーレスCMSも検証する価値あり。

まとめ

2026年現在、月¥710で技術ブログを始められる時代になりました。マネージドサービス(WINGやXserver)は確かに楽ですが、VPSを選ぶと:

  • 同じ料金でやれることが3倍くらい広がる
  • WordPressと一緒にBot・自動化基盤・実験環境も同居できる
  • 勉強になる(これが一番大きい)

当サイトでは今後、このサーバー上で「AIに毎朝記事を書かせる仕組み」「3Dプリンタ受注管理ボット」「Stable Diffusion画像生成API」なども順次構築していく予定です。続きは別記事で。

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